養蜂場日記
朝の養蜂場
2009年4月23日 / 養蜂場日記
朝、養蜂場のフェンスを開ける時は、いつも何となく緊張します。
4月22日午前8時。昨日の低気圧の影響で、風が強く、肌寒い平年並みの気温ということで、蜂の出入りも余り多くありません、静かな養蜂場です。
ミツバチにとっては、気温20~25度、快晴、無風というのが理想的な状態なのです。
そんな日には、養蜂場に近付いただけで、何百万匹もの羽音が、ブオ~ン!と、地響きのように迫ってきます。
ヨーシ!今日はみんな勢いがいいぞ!と思うと、こちらの気持ちも高揚してきます。
花粉
2009年4月23日 / 養蜂場日記
花粉はミツバチの子育てに必要不可欠なものです。花粉がなければ子育てはできません。
ミツバチは、花粉を足の袋に入れて運びます。ミツバチを見つけたら観察してみて下さい。足に黄色やオレンジ色の丸いボールをくっ付けているのが分かると思います。春・秋の花の多い季節に、どんどん蓄えていくのです。
蜂具の一つに、花粉採取器というのがあります。巣門に取り付けて、ミツバチが両足につけてくる花粉ボールをこそぎ落とすものです。
短時間に驚く程の量が集まります。
この花粉を分析することで、その時点でミツバチ達が訪れている花が分かり、蜜の源が特定できるのです。
山桜
2009年4月20日 / 養蜂場日記
ソメイヨシノが散って若葉に覆われる頃、山桜に出番が回ってきます。
長い年月をかけて自然交配を繰り返し、その種類は200以上ともいわれています。
四月の末まで次から次に咲き、淡いピンクの彩りが山里の林にどんどん広がっていきます。
華やかで皆から愛でられるソメイヨシノと違い、ひっそりと咲き、そしていつの間にか散っていく山桜。
養蜂場の近くにある大きな山桜も今が満開です。
ひたすら歩く・・・
2009年4月13日 / 養蜂場日記
養蜂場とは関係ありませんが、哲平と桜の写真です。時々こんなのも出したくなります。
自宅のすぐそばに桜並木が続く散歩道があり、沢山のジョギングする人や犬連れの人が歩いています。
哲平は満開の桜には見向きもせず、時々草むらや他の犬にチェックを入れながら、ひたすら早足で歩きます。
人をどんどん追い抜いていくので、すれ違う人がびっくりして哲平を見ることがよくあります。
短い足をフル回転させてトットと歩く姿に、思わず笑ってしまいます。
巣箱が2段に!
2009年4月13日 / 養蜂場日記
蜂が増えて巣箱に溢れるような状態になると、上にもう1つ箱を継ぎ足して、2段構えにします。
下の箱で産卵・育児が行なわれ、上の箱には蜜が蓄えられます。
蜂の数はさらに増えて、最終的には4万匹から5万匹の蜂が上下の巣箱で生活することになります。
2段箱が増えるにしたがって、養蜂場全体に蜂蜜の甘い香りが溢れるように漂います。
レンゲのつぼみ
2009年4月11日 / 養蜂場日記
昨年の秋、養蜂場周辺の田んぼに播いたレンゲに蕾が付きました。昨年のレンゲの咲き出しは4月15日。今年はずっと早くなりそうです。
蜜蜂はレンゲの蜜が大好きです。レンゲが咲き出すと他の花には目もくれず、ひたすらレンゲの花と巣箱を往復します。約1ヶ月間咲き続けるレンゲの花。蜜蜂たちの歓声が聞こえるようです。
タンポポ
2009年4月11日 / 養蜂場日記
少し前になりますが、今年もまた黄色い帽子を被った新入生のように、田んぼの土手にタンポポの花が姿を見せ始めました。
陽光の下で、黄色が一段と映えています。
近年、西洋タンポポという外来種が勢力を増し、自生種と競合しているとのこと。国際化の波はタンポポの世界も例外ではないようです。
ちなみに、根を炒って作ったタンポポコーヒーは強い利尿作用があり、おねしょのコーヒーなんていう別名もあるほどです。
母乳の出をよくすることでも知られています。以前飲んだことがありますが、ノンカフェインで素朴な味です。
ゴッツンコ!
2009年4月7日 / 養蜂場日記
蜂さんと蜂さんがゴッツンコ~♪ この時期、巣箱の前ではこんな光景がよく見られます。
帰ってきた蜂と出て行く蜂とが「鉢合わせ」です。
巣門の前では、まるでJR梅田駅の改札口のラッシュのような状態が繰り広げられます。
花々の間を飛び回って働いてきた蜂は、小さな体に沢山の蜜を溜め込み、足には大きな黄色い花粉ボールを付けて、へとへとになって帰って来ます。やっとのことで巣門の前の板に足をかけたものの、すべって転がり落ちるのもいます。
地面で引っくり返って、足をバタバタさたりして・・・本当に一生懸命で健気なミツバチたちです。
新蜂がいっぱい!
2009年4月6日 / 養蜂場日記
巣箱の中では、新しい蜂がどんどん生まれています。
「3日見ぬ間の蜂の巣」という言葉があり、物事が急激に変化することを表現していますが、まさしくこの時期の巣箱の中の状況そのものです。
開ける度に「あっ!」とか「おっ!」とか思わず声が出てしまいます。
これから継箱を足して、二段構えの採蜜体制に入る群がどんどん出てきます。
昨年と違って、今年の春は暖かい日が多く、女王の産卵も順調に行っているようです。