スズメバチ女王!
2009年5月22日 / 養蜂場日記
長く日記の更新を休んでしまいました。この時期は養蜂家にとって、一年で一番忙しい季節なのです。
フルフェイス、しかも鎧で完全武装。
養蜂家にとってはとても厄介な存在であるオオスズメバチ。女王蜂だけが、枯れ木の割れ目や落ち葉の下で越冬し、暖かくなると活動を開始します。最初は女王蜂自ら巣作り、子育てを行い、狩りにも出かけます。
そのうちの一匹がミツバチを狙って養蜂場にきたようです。10日ほど前、巣箱の前にいたものを捕らえたものです。体長約5センチ、他のオオスズメバチより濃い目の体色、動きがゆったりとしています。
この時期の女王蜂1匹の捕獲は、数百匹のオオスズメバチの捕獲に匹敵するほどの価値があります。オオスズメバチのコロニーは500~1000匹ほどで構成されています。狩蜂である彼等は様々な昆虫は勿論、他種の蜂類も襲います。ミツバチの巣も例外ではありません。大挙して襲われた場合、2~3時間で約4万匹のミツバチのコロニーが全滅してしまいます。
秋風が吹き始めて、野外の獲物が少なくなる頃になると、養蜂場にやってくるオオスズメバチの数が増えてきます。宝塚はちみつでは様々な工夫を凝らして、彼等の攻撃からミツバチを守っています。秋も深まる頃には、毎日、30匹ほどを退治しています。
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