養蜂場日記
ウド小屋
2009年2月1日 / 養蜂場日記
毎年冬に入る頃、養蜂場の近くの田んぼに出現する藁葺き小屋。
和え物やテンプラ料理として春の食卓を飾る、「ウド」を栽培する小屋です。
水稲の裏作として、ウド栽培が行なわれているのです。
干草の発行熱を利用して栽培されるウドですが、室内の温度管理には、冬の寒風を遮断する藁葺きが最適なのだそうです。
昔はほとんどの農家が栽培していたそうですが、今では少なくなってしまいました。おまけに藁葺きではなく、手間の掛からないビニールシートが使われるようになっているようです。
出来ることなら、冬の風物詩として、いつまでも健在であって欲しいものです。
希望の春
2009年1月27日 / 養蜂場日記
少しでも暖かく感じられる日には、たくさんの働き蜂達が梅の花に飛来します。子育てに必要な花粉と蜜を集めるためです。
そして3月に入ると、梅に続いて、桃や杏、菜の花、そしてタンポポなどの野草の花も咲き始めます。
この頃から蜜蜂の羽音が日に日に大きくなってきます。新しく生まれた蜂たちが次々と野外作業に参加するようになるのです。
そして桜満開の頃、女王蜂の産卵はピークに達します。一日に1000~2000個の卵を産み落とします。春も本格化する4月下旬には、巣箱の中は3~4万匹、時には5~6万匹の蜜蜂が満ち溢れます。
彼等の一年の全盛の時が訪れるのです。
養蜂家の一番楽しく、嬉しく、忙しいときが来るのです。
改めて、新年のご挨拶を申し上げます。
2009年1月26日 / 養蜂場日記
明けましておめでとうございます。今日は旧暦の元日です。
梅の花もほころび、「新春」という言葉がぴったりの季節です。
養蜂家にとって、四季の変化に敏感に対応することはとても大切です。そこで、現実の季節の移ろいに沿った旧暦が、仕事の計画を立てる上でとても役に立っているのです。
2月4日は立春、目に見えて日照時間が長くなってくるこの頃から、女王蜂は産卵を始めます。
時には外界は雪が降り、寒風が吹きすさぶ時でも、巣箱の中で春の到来を感じ、来るべき収穫の季節のために、仲間を増やす作業が始まるのです。
春よ来い♪
2009年1月19日 / 養蜂場日記
これは昨年の春の写真です。養蜂場の近くに毎年咲く桜の花です。
今の心境としては、「ハールよ来い♪ ハーヤク来い♪」といったところです。
旧暦では今はまだ年末、今月の26日が元日なのです。寒いはずですよね・・・
蜂たちも巣箱の中で、蜂球を作って寒さに耐えています。
もう少しの辛抱、今に養蜂場中にミツバチの羽音が響き渡る日がきます。
それを思っただけで、ワクワクしてきます!
春よ、早く来て欲しいなぁ~~待ってるよ!
開運の熊手
2009年1月1日 / 養蜂場日記
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました、心より感謝申し上げます。
さて写真は、この日記でもすっかりおなじみになりました、夏に「スイカ王子」として登場した哲平です。
毛が伸びて、しもぶくれの福々しい顔になりました(笑)
くわえているのは、福をかき集めると言われる「開運の熊手」・・・(の、つもりです)
これを御覧になった皆様に、「福」が沢山やってきますように!!
今年が皆様にとりまして素晴らしい年でありますように!
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
感謝を込めて・・・
2008年12月31日 / 養蜂場日記
皆様、この一年、本当にありがとうございました。
お蔭様で、全ての蜂蜜を完売することができました。
でも何より嬉しかったのは、多くの方から「美味しい!」と喜んで頂いたことです。「知人から貰ったけど、あんまり美味しかったので~、まだありますか?」というようなお電話を、何人もの方から頂戴しました。養蜂家冥利につきます。
なぜこんなに「美味しい!」と言って頂けるのか・・・
それは「本物だから」だと思います。
これからも、ごまかしの無い「本物」だけを提供して参ります。
皆様どうぞお健やかに、佳いお年をお迎え下さいませ。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
邪魔してごめんネ
2008年12月31日 / 養蜂場日記
道路脇の落ち葉の下の腐葉土を剥ぎ取っていると、ぽろりと転げ出た青っぽいものありました。手に取ってよく見ると、なんと、それは3センチほどの小さな青蛙。
冬眠の真っ最中のようです。
つつこうが、転がそうが、目を覚ましません。まさしく爆睡しています。
そっと元に戻して、厚めに土をかけておきました。
おやすみ~来春また会おうね。
夕焼け 2
2008年12月11日 / 養蜂場日記
自宅の窓から見た夕焼けを再び・・・
今回は何だか、宝塚はちみつのラベルによく似た色合いです。
ただ、ラベルの方は朝日をイメージして描いて頂いたものです。
顔料という、自然素材でできた絵の具で描いてあるので、微妙で暖かな色合いが生まれました。
来年、またこのラベルの瓶で、沢山の美味しい蜂蜜を皆様にお届けしたいと思っています。
晩秋の養蜂場
2008年12月4日 / 養蜂場日記
新緑の季節には、うなりにも似た羽音に満ちていた養蜂場も、今は秋の柔らかい日差しの中、静寂に包まれています。
でも巣箱の中には、15000匹ほどのミツバチ達がびっしりと密集して、寒さに耐えているのです。
ミツバチは、冬の最中でも暖かい日にはトイレタイムの飛行を行います。彼女達はとても綺麗好きで、巣箱の中では絶対に用を足しません。ずっと我慢して、トイレ飛行のチャンスを待っているのです。
冬を乗り切った働き蜂が、春になって新しく生まれてくる子供たちの世話をします。
女王蜂は厳冬の季節には産卵を中止します。立春の頃から産卵し始め、お彼岸の頃にはピークに達し、一日に1000~2000個を産む女王蜂も珍しくありません。
その時に活躍するのが、冬を乗り越えた働き蜂たちです。4月~6月に花蜜を集めて飛び回る働き蜂を養育する役目があるのです。梅の花が咲き始める頃、がぜん活気付いてきます。
安眠の友
2008年11月28日 / 養蜂場日記
ここらで、閑話休題・・・
日が暮れるのが早くなり、夜が長く感じられる季節になりました。
ここで、登場するのが、夏に「スイカ王子」としてモデルを務めた哲平です。
誰が教えた訳でもないのに、必ず枕をして寝ます。平らな所に何か置いてあると、必ずそれに頭を乗せて
寝ています。
リボンを付けた頭を枕に乗せて、横たわっているその後姿は、まるで茶髪の女の子のよう・・・
ちなみに、哲平との散歩中、寄って来る子供達が投げかける質問の第1位が「女の子?」
男の子だと答えると「男の子なのに、なぜリボンを付けてるの?」ときます。
カットに出すと、トリマーさんが勝手にリボンを付けてくれる事を説明して、納得して貰います。
本人(犬) は何と思っているのでしょう・・・?