養蜂場日記
夏に元気なカボチャ君
2009年8月5日 / 養蜂場日記
今年もまた、隣の菜園からカボチャが越境してきました。
我がもの顔でどんどん蔓を伸ばし、強い日差しもなんのその、次から次ぎに花を咲かせています。
カボチャの花は花粉が多く、ミツバチにとってはとても頼もしい夏の植物です。
どんなカボチャに育つのでしょうか。しばらく、見守りたいと思います。
隣の菜園は全く農薬を使わず、有機農法を実践しています。
ミツバチは農薬に弱いので、とてもありがたいことと感謝しています。
夏真っ盛り
2009年8月4日 / 養蜂場日記
ついこの間まで清々しい新緑に囲まれていた養蜂場も、今は濃い緑に埋もれたように見えます。
長かった梅雨もどうやら明けた様子。
正面の山陰には巨大な入道雲が姿を見せました。
一仕事終えた後、日陰で休憩していると、子供時代の夏休みを思い出しました。
魚とりに熱中した田んぼ脇の小さな用水路、その水面に映っていた入道雲。
数十年昔にタイムスリップしたような気持ちになりました。
魚とミツバチの違いはありますが、あの時と同じような感覚で養蜂に夢中になっています。
どんどん生まれています
2009年8月3日 / 養蜂場日記
この暑さの中、働き蜂も雄蜂もどんどん生まれています。
この写真では分かりにくいですが、ゴム手袋で指差している辺り、突起している部分が、雄蜂の幼児が育っている雄蜂房(おすばちぼう)
その左側の平面が塞がれている部分が、働き蜂の幼児が育っている房。
どの群でも、新しい蜂がどんどん生まれています。
夏場に生まれる蜂は、5,6月の最盛期の蜂よりも労働時間が少ない分、長生きします。
養蜂家にとって、“強群”といわれる、溢れんばかり蜂の群を作ることは“夢であり、”誇り“でもあるのです。
暑さも何のその!
2009年8月2日 / 養蜂場日記
5月、6月の花の季節に働き続けた蜂たちが、一斉に短い一生を終える夏。
さらに暑さが本格化してくると、女王蜂は一時的に産卵を停止します。いわゆる、“夏減り”といわれるミツバチの減少が起きます。
厳しい夏の暑さに耐えるためには、できるだけたくさんの蜂を残し、彼等の空調能力を最大限に発揮させることが必要になります。
昨今の35度を越えるような猛暑では、さらに数歩踏み込んだ対応が必要となってきました。
昨年の猛暑の反省から、今年はいろいろな対策を施してきました。結果は、今までのところ、一群の落伍もなく、ミツバチが巣箱いっぱいに群がっています。卵も蜂児も充分です。
これから、お盆過ぎまでの2週間が勝負どころ、まず大丈夫のようです。
猛暑対策
2009年7月26日 / 養蜂場日記
最近の夏は異常な暑さです。
強烈な日差しは容赦なく巣箱を直撃します。
少々の暑さ対策では不十分。
暑さ対策として植えた樹木もまだ若く、充分な日陰を作るにはまだまだ時間が必要です。
ならばと、今年は鉄パイプを組み、その上に葦(よしず)を張り、直射日光を遮ることにしました。 いやいやこれは快適。 今まで涼しい早朝にしか出来なかった作業が、かんかん照りの日中でも楽々と出来ます。
汗をかいても、葦(よしず)の下では風もひんやりと涼しく、かえって気分よく感じられるのです。
過酷な暑さはミツバチの生活に重大な影響を及ぼします。
今年は涼しい日陰で、どんどん仲間を増やし、来年の花の季節への準備を進めてくれることでしょう。
逞しく、へこたれない樹木
その名はチョウセンニンジンボク!
2009年7月22日 / 養蜂場日記
7月初旬から9月いっぱいまで、次から次に涼しげな薄紫の花をつけて、目を楽しませてくれています。
10本ほどを植えたのが3年前。
以来、養蜂場の整備を進めて行く中で、何度も場所を変え、ようやく現在の場所に落ち着きました。
他の樹木に比べて、扱いはあまり丁寧なものではなく、ほとんどが捨て植えの状態。
しかし、彼等の真骨頂はそのタフさにありました。
一本も枯れることなく、今年もまた見事に花を咲かせています。
蜜はもちろん、花粉を提供してくれる花が少なくなる真夏。みつばちにとって、チョウセンニンジンボクはとても心強い味方になるはず。
今年はじっくり観察して、これからの参考にするつもりです。
(ミツバチが訪花する、いや、しないという二説があります。多分、養蜂場の環境やその他のいろいろな条件によって差が出てくるものと思われます。)
養蜂家の必需品 その4:蜂ブラシ
2009年7月21日 / 養蜂場日記
最盛期には一群(一つの巣箱)に約4万匹、一つの巣枠には約2000匹の蜂がいます。
採蜜の時、上段の継箱に入っている9個の蜜枠から蜜を搾りますが、先ずは蜜枠にいる沢山の蜂にどいて貰わないといけません。
まず蜜枠を上下に振って、蜂を振るい落とします。しかし蜂達も必死にしがみ付いたり、振るい落とされても、すぐに巣枠に飛び付いてきたり、完全にゼロの状態にはできません。
その時に必要になるのが、このブラシです。残った蜂達を、蜂ブラシで払い落としていくわけです。
この作業は早朝に、しかも蜂を傷つけず、短時間で手早く済ます必要があります。
ブラシなしでは迅速な作業は無理。他の物で代用できそうですが、これでなくてはうまくいかない「縁の下の力持ち」が、この“蜂ブラシ”なのです。
養蜂場まで、あと10分
2009年7月20日 / 養蜂場日記
山あいの県道を走って20分、眼前に水田が広がる場所に出ます。
何となくほっとする景色です。
最近は田植えも早くなり、5月の連休明けには、ほとんどの田んぼに水が張られています。
養蜂場まであと10分、さあ 急ごう!
夕焼け
2009年7月19日 / 養蜂場日記
私が小さい頃、夏休みにはほとんど毎日のように夕立がありました。
昼間の暑さで白っぽく乾いた地面に、突然大粒の雨が音を立てて降ってきます。その勢いは砂煙が上がるほどで、舞い上がった砂の乾いた匂いが鼻をくすぐります。
それはまさしくスコールと表現した方がぴったりくるすさまじさでした。
そして降り始めた時と同じく、雨は突然上がって青空が顔を出します。
こちらに来てからは、そんな激しい夕立を経験したことがありません。
あれは南国特有のものだったのでしょうか?
でも夕立は無くても、夕焼けは綺麗です。
自宅から見た、爽やかな色あいの夕焼けです。
ミツバチたちも一休み
2009年7月16日 / 養蜂場日記
~~先日、雨が降り続いた時に書いた日記です~~
今日は朝から降ったり止んだり・・・長尾連山も雨雲に覆われています。
山のむこうの養蜂場では、ミツバチ達がしばしの休養を楽しんでいることでしょう。
今日は私も休養させてもらうことにしました。
と言っても、やはり気になります。
気がつくと山の彼方に視線が向いています。
明日は君達に会えるかな・・・