養蜂場日記
愛すべき隣人達 ~鶯(うぐいす)~
2008年2月2日 / 養蜂場日記
春の訪れとともにやって来て、春とともに去って行く鳥―――うぐいす。そうです、うぐいすは梅の花が似合う小鳥なのです。でも、ここでは春とともに去っては行きません。ず~っと居座ります。梅雨時はおろか、梅雨が終って七月末になってもまだ鳴いている奴がいます。しかも、いつも複数のうぐいすが鳴いています。春たけなわの頃は、遠く、近く最低6~7羽が常時鳴いています。この時期、一日を養蜂場で過ごすと、家に帰ってからも、鳴き声が耳から離れず、頭の中はずっとホーホケキョ状態。
うぐいすの鳴き声に方言があるのをご存知でしょうか? 笑わないで下さいー本当にあるのです。ちゃんとした文献でも紹介されている事実です。基準となる鳴き声(標準語)は、東京の上野かどこかにある鶯谷(うぐいすだに)というところに棲むうぐいすの鳴き声だそうです。
そういえば、この辺ではうぐいすの鳴き方がちょっと変なのです。通常のホーホケキョという鳴き方に違いはないのですが、どこかアクセントやらイントネーションが違うのです。
でもいいじゃありませんか。“春宵一刻値千金”の春にさらに彩りを添えてくれる「わが方言うぐいす」に乾杯。
縄張り
2008年1月22日 / 養蜂場日記
春先から縄張り争い、メスをめぐる争いが頻繁に起きます。ある日、ゲケ~、ケケ~ケ~といういつもとは違う鳴き声の後、大きな羽音と共に木々の梢近くを30メートル程も飛んで藪の中に着地したオスがおりました。オス同士が喧嘩して、追われた方が必死に高く、遠く飛んだものと思われます。私の立っているすぐ近くの出来事でしたので、朱色の頬、首筋から胸にかけての紫がかった緑色の羽毛がとても鮮やかでした。動物園などで見る雉とはまるで別の生き物のような、生き生きとした姿に感動すら覚えたものです。
近くの農家の人の話では、初夏になると雛鳥を連れた雉をよく見かけるとのこと、昨年は機会がありませんでしたが、今年はきっと可愛いひな鳥を見ることができるでしょう。今から楽しみです。
愛すべき隣人達 ~雉(きじ)~
2008年1月22日 / 養蜂場日記
ケ~ン、ケ~ン、ケケ~ン ―――立て続けに鋭い、力のある声が蜂場を囲む林から聞こえてきます。そうです、雉(きじ)が鳴いているのです。「またやってるわ」と、思わず独り言が出てしまいます。このあたりにはいろいろな野生動物が生活しています。雉はとりわけ数が多いようです。
こちらがじっとして、無害な存在であることをアピールする時、オスとメスとでは明らかに態度がちがいます。そそくさと茂みの中に姿を消すメス、対照的にちらちらと後ろを見ながら、悠然とした足取りで歩み去るオス。腰高に背筋をしゃんと伸ばして歩く堂々たるオスの姿には気品すら感じます。日本の国鳥としての面目躍如といったところでしょうか?
仕事が終わって・・・
2007年12月7日 / 養蜂場日記
今日はうちの奥さんが愛犬を連れてやって来ました。
犬は絶対に養蜂場には入れません。可哀想ですが車の中で待機です。その代わりに、仕事が終わってから散歩に連れて行きました。
養蜂場の近くに、こんなに広々とした綺麗な場所があり、犬も伸び伸びと走り回り、大喜びです。
空が大きいなぁ~と見上げているところです。
何者?
2007年11月25日 / 養蜂場日記
この枯れ葉みたいなのは、一体何者でしょう?
答えは「かまきり」です。
夏の間、ツヤツヤの緑色の鎌を振りかざして、蜜蜂の巣箱の前に陣取っていた奴です。
今はすっかり油の抜けた「悟った仙人」のような姿に変身しました。でも、油断はなりません!
見つけたら、捕まえて近くの野原に放してやります。
かまきりも生き物、殺すのは可哀想ですからね。
頑張って生きて行けよ!
季節はずれの・・・
2007年11月25日 / 養蜂場日記
今頃になって、ひまわりが咲き出しました。
この春、ひまわりの種を養蜂場の脇に蒔きました。花粉を多く出すひまわりは、蜜蜂達の夏の餌として適しているからです。
夏には2メートル以上に育ち、心地良い日陰も提供してくれました。そのこぼれ種が発芽したのでしょう。寒さにめげること無く、健気に咲いてくれています。
越冬準備万端です。
蜜蜂達も無事に冬を乗り切ってくれることでしょう。
引き続き、冬に向けて
2007年11月14日 / 養蜂場日記
秋が深まるにつれ、段々と日が短くなってきました。
山里の冬は早足でやって来ます。
朝晩冷え込むようになり、蜜蜂達も巣箱から出てくる時間が遅くなりました。
曇りの日など、朝10時頃にようやく出勤です。
越冬のための、花粉や蜜をたっぷり採って帰ってきてくれます。
蜜蜂達の活動は、見ていて飽きる事がありません。
今日も元気でお帰り!
冬に向けて
2007年11月11日 / 養蜂場日記
いよいよ冬がやって来ます。
寒さが苦手な蜜蜂達のために、越冬の準備に余念がありません。
北風を避けるためにブロックを置きました。
これは巣箱を点検して、健康状態や女王蜂の確認などやっているところです。
元気に春を迎えてくれるように、蜂達に話し掛けながら、作業しています。
羽束山(はつかやま)
2007年11月10日 / 養蜂場日記
養蜂場の正面に羽束山がそびえています。
山の上には羽束神社があり、ふもとから1時間程で行けるそうです。
今は緑に覆われたこの山は、優しくおおらかに蜜蜂達を見守ってくれているような気がします。
朝には「お早うございます」夕べには「ありがとうございました」なんて挨拶をしています。
スズメバチ捕獲 その3
2007年11月5日 / 養蜂場日記
見事に掛かりました。
力の強いスズメバチも、この粘着力にはどうすることもできず、身動きがとれません。可哀想ですが、仕方ありません。
放っておけばスズメバチ数匹で、1箱の蜜蜂を全滅させてしまうほどの恐ろしい存在なのですから。
これでスズメバチ対策は万全、ホッと一息!と言うところです。