目には青葉、山ホトトギス~
2010年5月19日 / 養蜂場日記
この季節になると、はるばる海を渡って、子育てのために日本にやって来る鳥たち。その中の一種に托卵で知られるホトトギスがいます。毎年、養蜂場の周囲の森にもやってきます。
今年の初音は5月12日、「トッキョキョカキョク」あるいは「テッペンカケタカ」と聞きなすそうですが、毎年のことながら、この声が聞こえてくると何かしらほっとするのです。
思わず、口ずさんでしまいます「卯の花の匂う垣根に~ホトトギス早も来鳴きて 忍び音もらす夏は来ぬ~♪」
ウグイスやヨシキリの巣に托卵することが多いそうですが、たしかに養蜂場の周囲にはウグイスが多いようです。
これからは、家に帰っても「トッキョキョカキョク、トッキョキョカキョク」が耳について離れない日々が続くことになります。
ただ、気になることは昨年あたりから、急に鳴き声が少なくなったように思われることです。一日中、養蜂場一帯のあちこちから聞こえていたのが、かなりの間をおいてしか聞こえてこなくなっています。インターネットの記事にも同じ感想を述べているものがありました。全国で起きているようです。
秋から冬を過ごす東南アジアの生息状況に異変が生じているのでしょうか? タイなどでは森林面積が激減しているという報道がありますが、関係ありそうです。
何か「ホトトギスよ、君たちもか!」といった気持になります。
それぞれの生き物がいきいきと生活し、繁栄できる自然環境の大事さを、身をもって実感しています。
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