山里のヤンチャ坊主
2010年10月22日 / 養蜂場日記
2日間をかけたレンゲの種まきを終え、あぜ道で来春の開花に思いを馳せている時のことでした。
黒褐色の小柄な生き物がいきなり出現しました。4-5メートルのところにある用水路の小さな土管から半身を乗り出してきょろきょろと辺りを見回しています。
どこからどうみてもそいつは“イタチ”です。
そのうち全身を地上に現しました、そのまま私の方をジッと見ています。
逃げるのかなと思った瞬間、いきなりピョ~ンピョ~ンという感じでジャンプして私の足もと1メートルほどのところにある、深さ25センチほどの空用水路に飛び込んできたのです。
用水路を伝って走り去ったもの、と思ったのもつかの間、そいつは二本足で立ち上がって私を見上げているではありませんか・・・至近距離での見詰め合いです。
後から思い出して可笑しかったのですが、なにか胸がドキドキします。
キョトンとした顔でじっと見ています。私もまた動いてはいけないなという思いで身動き出来ない状態です。
案山子になった私と“イタチ君”との奇妙な見つめ合いはしばらく続きました。
その後、何事もなかったかのように、ポンポンポンとホップしながら元の土管に帰っていったイタチ君でした。
さわやかな秋の陽射しの下、白昼夢でもみたような不思議な気持でしばらく立ち尽くしていました。
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