秋風の中で
2010年10月7日 / 養蜂場日記
澄み切った秋空に百舌鳥の鳴き声が響きます。猛暑に喘いだ夏が夢だったように思える爽やかな日和。
ミツバチも養蜂家も元気を取り戻し、来春に向けての準備に大忙しといったところです。
秋の花が咲き出し、両足に花粉団子をつけたミツバチたちが次々に帰ってきます。女王蜂の産卵も本格化して、たくさんの蜂児(幼児)がどんどん生まれています。子育てに必要なタンパク源として花粉はいくらあっても足りないくらいなのです。
秋に生まれるミツバチは長生きして越冬し、来春からの子育てを担当します。
女王蜂がなるべく沢山の卵を産めるような状態にすることが、この時期の養蜂家の主な仕事になります。
それぞれの群れが独自の個性を持ち、女王蜂の産卵力もそれぞれ違います。群れの特性を把握して先々の手を打っていくことがとても大事になります。
青空に吸い込まれるように飛び立っていくミツバチたちを見上げていると、春から初夏にかけての超多忙な季節、その後の猛暑の夏を共に乗り切ってきた可愛い“同志”たちへの愛と感謝の念が湧き上がってきます。
「ありがとう、今日も頑張ろう!」―働き蜂の羽音で賑わう養蜂場はミツバチたちから元気をもらう癒しの場所でもあるのです。
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