王台
2010年5月13日 / 養蜂場日記
女王候補の育つ特別室。ピーナッツの殻みたいに見えますが、この中で、その群の命運を決めるような役割を持つ、未来の女王が育っています。
時間が経つにつれて、先端が茶色に変色してきます。
12日目に殻を破って出てくるのは、働き蜂ほどの大きさながら、一目でそれと見分けられる色と形の女王候補です。
しかし、この時点では、他の蜂たちにとって彼女は単なる仲間にすぎません。
婚姻飛行の後、本来の成熟した女王として、女王物質といわれるものを分泌するようになって、初めてその群で認められるのです。
このピーナッツの殻には、ローヤルゼリーがいっぱい詰まっています。
市販されているローヤルゼリーは、人間の手を加えて王台をたくさん作らせ、その中に詰められた”王乳”といわれるものを取り出したものなのです。
ローヤルゼリーのみが女王の食べ物です。他のものは一切口にしません。
働き蜂の寿命がせいぜい1ヶ月なのに対し、女王は2~3年、中には5年間生きていた例もあるそうです。
不老長寿の薬としてもてはやされる筈です。
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