新女王
2010年5月10日 / 養蜂場日記
事故や急死で女王蜂を失った群は、すぐに対策を取ります。
次の女王を誕生させるために、急遽、普通の巣房にいる何匹かの幼児を女王候補として選び、「変成王台」といわれる女王育成専用のものに作り変えます。
その中の幼児は、ローヤルゼリーだけをふんだんに与えられます。生まれ出た女王は、体の大きさは働き蜂とさほど変わりませんが、体型や体色は明らかに違います。
数日すると、彼女は「婚姻飛行」と呼ばれる、生涯ただ一度の空中飛行を行います。
その後1~2日で、体は働き蜂の1.5倍、時には2倍ほどの大きさになり、体色は鮮やかなオレンジ色になります。これは、産卵準備が整ったという証拠。ほとんどの女王がすぐに産卵をはじめます。
若く、生命力に溢れる新女王の産卵力には目を見張るものがあります。
空いている巣房という巣房は、彼女の卵で埋め尽くされてしまいます。
この女王(写真中央)が、まさしくその典型。生まれ出て3日目で婚姻飛行に飛び出し、その2日目からすぐに産卵を始めました。
これは非常に進行の早かった例です。
コメントを残す