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| 天然蜂蜜は「ミネラルやビタミンの宝庫です。花の蜜は蜂の持つ酵素の不思議な働きで、滋養豊かな「ハチミツ」に変化するのです。 |
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豆知識 1−蜜蜂の社会生活
ミツバチという言葉からまず連想されるのは、「勤勉な労働者」を表す、いささか揶揄的な表現の“働きバチ”という言葉ではないでしょうか。蜜蜂の社会は3種類の蜂で構成されています。女王蜂、働き蜂、雄蜂という、それぞれ役目の異なる、4万匹から5万匹の蜂たちで1群が構成されています。この中で朝から晩まで一生懸命に働いて蜜を集めてくるのは文字通り「働蜂」−そうです、群の中で大多数を占める働き蜂のみです。 |
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それでは残る2種類は何をしているのでしょうか? 女王蜂は一群のトップとして指揮命令の役目を担っているのでしょうか? 雄蜂は外敵や侵入者を撃退する兵士的な役目を担っているのでしょうか? 蜜蜂の社会は猿やオットセイのそれとは違うのです。1群に1匹しか存在することをゆるされない女王蜂は、朝から晩までひたすら卵を産むことのみを役目としています。産卵がピークに達する3月末には、多い時には1日で2,3千個の卵を産むといわれています。食べるものは働き蜂が口移しで与えてくれる“ローヤルゼリー”のみです。自分の意思で蜂蜜など他のものを口にすることはありません。誕生して1週間ほどすると、生涯唯一度の交尾飛行に飛び立ちますが、その後は分蜂の時を除いて、箱の中で死ぬまで産卵を続けるという一生を送ります。ちょっと可哀想な氣もします。しかし、女王にはその一群の繁栄と存亡がかかっています。とても重要な存在なのです。
一群に2,3千匹いる雄蜂はどういう仕事をしているのでしょうか? 彼等は大いに食べ、あとはのらくらして日を過ごします。働蜂よりも体が大きくて、食事の量も3倍です。働き蜂が一生懸命集めた蜂蜜をどんどん食べます。刺針がありませんので、害敵に対しても無力です。“勤勉”とか“自己犠牲”などという精神からは程遠い存在です。しかし、こういう“ごくつぶし”もやっぱり必要なのです。雄蜂の活躍の場は女王蜂の交尾飛行の時。やはり、一群の繁栄と存亡を担う役目があるのです。
豆知識 2−働蜂について
群の中で、花蜜の採集をはじめとする様々な労働に従事するのは“働き蜂”です。育児、巣内の清掃、花粉の採集など、生殖と産卵以外のあらゆる仕事に従事します。刺針をもっているので害敵とも勇敢に戦います。ところが働き蜂はすべてメスなのです。産卵しないメスなのです。働き蜂の生涯は文字通り勤労にはじまり、勤労に終わります。朝早くから夕暮れまで、体中花粉にまみれて花から花へ飛び回り、わき目もふらず、ただひたすら花蜜を集めて回ります。春から夏にかけての、蜜集めと育児に忙しい期間の働き蜂の寿命は40日程しかありません。花咲き乱れる中で力一杯働き、短い一生を終えていくのです。
5月の養蜂場の上空には、数万の蜜蜂が飛び交います。蜂達の羽音が一つになって、力強い、ブオーンという音が響いています。紺碧の空に飛び立って行く蜂の群れを心弾む思いで眺めるのもこの季節です。
豆知識 3−女王蜂について
働き蜂と同じメスですが、形態も役目も異なります。体の大きさは働蜂の約2倍、産卵のみという役目柄、生殖器官がいちじるしく発達しています。刺針は働き蜂のそれよりも長く、しかも曲がっています。これは害敵に対して用いるのではなく、同じ群れの中に、他にもう一匹の女王が存在することになった場合に、女王同士の戦いのみに使われる“伝家の宝刀”なのです。人間や他の生き物を刺すことはありません。働き蜂の寿命がせいぜい2,3ケ月なのに対して、女王蜂の寿命は永く、3〜4年は生きることができます。一生を通じてローヤルゼリーのみを与えられることで、働き蜂よりも何十倍も長生きできるのです。
豆知識 4−雄蜂について
交尾の時だけ必要な存在です。交尾の時期以外では、全く無用の存在です。何故、群の中に2〜3千匹もの多くの雄蜂がいるのでしょうか?もっと少なくても十分間にあうのではないのでしょうか? そこには蜜蜂の種族維持のための強烈な本能が見られます。交尾は必ず空中で行なわれるため、雄蜂の数を増やし、遭遇のチャンスを多くしようという蜜蜂の知恵なのです。雄蜂は主に4〜6月流蜜期(蜜を出す花がたくさん咲く時期)に行なわれる分蜂(一種の巣別れ)のために生まれてくるもので、分蜂によって新王となった女王蜂との交尾のためだけに存在するものなのです。新しい女王蜂の交尾が終わり、流蜜期が終ると不要となります。そうなると、無為徒食の輩と見なされた雄蜂たちは邪魔者扱いを受けることになります。働き蜂によって虐待を受けるようになり、ついには巣から追い出されてしまうのです。夏から秋にかけて働き蜂に引っ張り出され、必死に巣門にしがみついている雄蜂を見かける時、何とも言えない気持ちになるものです。
豆知識 5−蜜蜂の変態の四段階
蜜蜂も他の昆虫と同じように、一生に 卵、蛆、蛹、成虫 という四段階の変態を行います。規則的な変態が行なわれ、その必要とする時間も一定です。女王蜂、働き蜂、雄蜂のそれぞれの発育日数は異なります。
| 卵 | 蛆 | 蛹 | 計 |
| 女王蜂 | 3日 | 6日 | 7日 | 16日 |
| 働き蜂 | 3日 | 6日 | 12日 | 21日 |
| 雄蜂 | 3日 | 6日 | 15日 | 24日 |
豆知識 6−巣箱の位置を記憶する
蜜蜂の年令はその寿命が短いために“日令”と呼ばれますが、その日令1週間前後になると、はじめて巣門から飛び出して「時さわぎ」という短時間の飛行を行います。名前の由来は、午後1時から3時頃の間に、巣門の周囲が騒がしくなるところから来ています。時さわぎに参加する働蜂たちは、巣門の方に頭を向けて、はじめは低く、次第に高く輪を描きながら飛び、自分の巣箱と周囲の状況、位置関係等を認識、記憶して帰ってきます。この時点で自分の巣箱の位置を記憶し、この後の野外活動のための飛行準備をするわけです。
豆知識 7−蜜蜂の巣は働蜂が腹部から出す蜜蝋で作られる。
日令12日頃になると、腹部にある蝋腺が発達してきて蜜蝋の分泌が始まり、巣を盛り上げる造巣作業が始まります。蜂蜜を腹いっぱいに食べた多くの働き蜂の腹部にうろこ状の蝋が分泌されてきます。この卵型の切片は働蜂たちによって噛み砕かれ、口の中で唾液とこれ合わされて造巣に用いられようになります。出来上がったばかりの新巣の美しい色あいにはため息が出るほどです。 “青みがかった象牙色”とでもいうのでしょうか。これが何度も産卵や貯蜜を繰り返しているうちに、茶色から黒褐色まで変色し、硬く丈夫な巣に変わっていくのです。造巣は一年中行なわれるものではなく、蜂の数が増え、巣の中に花蜜がどんどん運びこまれて、蜜を貯蔵するためにより多くの巣が必要となる流蜜期に最盛期となります。
豆知識 8−蜜蜂は清潔好き
最盛期には、巣箱の中で4〜5万あるいはそれ以上の蜂が充満して生活しています。常に清潔にしておく必要があります。仲間の死体や小さなゴミなどは口でくわえて外へ運び出し、遠くまで飛んでいって捨てます。晴天の日、ふわふわと綿くずみたいなものが空中を漂っているので、よく見ると2匹の働蜂が共同で運んでいる最中でした。養蜂場から20メートルほど離れた空中で同時にぱっと口から離し、あとはそのゴミだけがゆらゆらと落ちていったのを見たことがありますが、息のあった見事な作業に感心したものです。重たいものは巣門まで引きずり出し、そのまま下に落として捨てます。運び出せない重たいものは、プロポリスで塗り固めて腐らなくします。
豆知識 9−蜜蜂は一度刺したら死ぬ
巣箱への侵入者など害敵を刺した刺針は、働蜂の体から抜け、刺さったまま残ります。そしてその働蜂は数日後には死んでしまうのです。刺針には剛毛がノコギリ状に根元に向かって生えており、害敵の体に刺さった針はピクピクと動くように出来ており、動くたびに逆ブレーキの役割をする剛毛によって、中へ中へと入っていくのです。
まさに命がけで巣を守る働き蜂の特攻精神に脱帽です。
豆知識 10−訪花の一定性
日令20日以降、野外活動に従事するようになった働き蜂は花蜜や花粉の他、巣内の温度を下げるために使われる水、プロポリス用の樹脂を集めたりします。花蜜や花粉を集める場合、一定期間、同じ種類の花にしか通わないという習性があります。これを「訪花の一定性」といいます。この習性は蜜蜂の採蜜活動をより能率的にし、植物にとっても合理的な受粉活動におおいに役立つことになるのです。
豆知識 11−分蜂について
“分封”という表現もあります。巣別れの一種です。5月、雲も風もない快晴の午前10時から午後2時頃、かねて分蜂の準備を進めてきた群では巣門を出入りする蜂の数が極端に少なくなり、ある静寂に包まれます。これが分蜂の前ぶれです。「嵐の前の静けさ」がしばらく続いた後、数十匹の蜂が飛び出して巣箱の周りを飛び回り始めます。そのうち、巣門から飛び出してくる蜂の数が増え、最後には滝のような勢いでほとばしり出るようになります。こうなるともう誰も止められません。全体の約半数が飛び出し、五月晴れの空を乱舞する姿は壮観です。乱舞する大群もやがてまとまり始め、近くの樹の枝などに群がり始めます。最後にはひとつの大きな塊となって静かになります。時々、テレビニュースの画面を賑わすのもこの分蜂群です。 たいていの場合、2〜3時間すると、永住の地を目指して一斉に飛び立ちます。
“一群に1匹の女王蜂”という鉄則があります。女王蜂は繁殖のために、王台とわれる特別の巣房に次代の女王蜂になる卵を産みつけます。そして新しい女王が誕生する2〜3日前に、旧王は群れの約半数の働き蜂を引き連れて古巣を後にするのです。子孫を殖やすための蜜蜂の知恵であり、結果的には無用の争いを避ける平和的解決法なのです。
豆知識 12− 蜜蜂に刺された時
ミツバチに刺された時は、刺された場所に残っている針をすぐに抜かなければいけません。馴れない人が刺されるとひどく腫れることがありますが、何回が刺されているうちに、いつの間にか免疫ができて腫れなくなります。蜜蜂の針毒には神経痛やリューマチに効く成分が含まれているといわれています。刺されたからといってあまり気にする必要はありません。刺された痛みもスズメバチやアシナガバチのそれに比べたら大したものではありません。ただし、蜂毒アレルギーの人は注意する必要があります。そのためには蜂毒の主成分である「ヒスタミン」を中和するために、「抗ヒスタミン剤」を飲んでおけばほぼ安全といわれています。 |
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